2009年12月17日
喧嘩の真相。
「ヒカリ」の声が暗い。メールじゃなく電話が来た。
「お疲れさん」
「お疲れ。どーした?暗いじゃん。」
「志保と喧嘩した」「志保」とはキャバ嬢の彼女の事だ。
「なんで?」
「仕事やめたのが気に入らないらしい。」
「で、・・。」
「しばらく会いたくないって。」
「でもさぁ、モデルの仕事もやるんだぜ。」
「気に入らない理由がわからねぇーよ俺には・・。」
「ヒカリ」は苛立っていた。
でも、女の私には「志保」の気持ちが痛いほどわかる。
「ヒカリ」が確実に前に進んでいる事が怖いのだ。
自分の手の中から離れていく気がして。
私にも遠い昔そんな気持ちになったことがあった。
好きな人においていかれる気がして・・。
「なんで?」と言う「ヒカリ」の問いに私は「不安な女心」と言ってやった。
それだけあんたに惚れてるんだよと。
わかってやりなと。怖いのよ。「ヒカリ」が消えちゃいそうで。
「女心」も勉強しろと言ってやった。
でもなんだかうらやましかった。
若いキュンな2人が・・・。
Posted by アンナ at 23:06│Comments(0)
│ヒカリの光