最後の「ヒカリ」希望の「ヒカリ」
「ヒカリ」から久しぶりに連絡があった。
1時間あまり話をした。
話しの途中で何回私はため息を付き無言になったことだろう。
「ヒカリ」は語尾を強め私に反論する。
初めての「ヒカリ」とのバトルだ。
内容は明かせないがあまりに残念な告白だった。
そして私も彼に言うまいと思っていた告白をした。
「ヒカリ」はずっと無言だった・・。
うんと年下のギタリストにムキになる自分が馬鹿らしかった・・。
私はそれだけ「ヒカリ」のデビューに期待していた。
元カノの「志保」もそうだったに違いない。
あえて「志保」との行方についてはふれなかった。
私は気持ちをおさえ「ヒカリ」にまだチャンスはあると言った。
私も今ある事でとても頑張ってると伝えた。
突然の電話口でのソロギター。
電話口でのライブ・・。
なんの前触れもなくソロギターが始まった。
カッコ良かった。
「志保」にも聞かせたかった。
やっぱり「ヒカリ」はギタリストだ。
なんだか涙がでた。
理由なんてわからない。
「ヒカリ」も泣いていた。
行き場を失いかけた若い夢。
もう一度チャレンジする事を約束して電話を切った。
そして私たちはしばらくの間連絡を絶つことにした。
つぎはお互いの夢が叶ったときに・・。
頑張れ「ヒカリ」。私も頑張るから・・。
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